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お知らせ

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脊髄損傷の車椅子建築士が伝える「地域で過ごす車椅子使用者の生活実情」

 


本日、事務所に難病をお持ちの電動車椅子使用者の相談者が来所されました。

 


相談内容は「現住まいでの車椅子での生活の不自由さの改善に向けて」
となります。

色々と話しを聞いて行く中で、我々地域で生活されている車椅子使用者の
生活の問題点が現実問題として直面している事が赤裸々に感じられます。

「地域で生活する車椅子使用者の80%~90%が生活する上で何かしらの不自由さを感じる。」との統計が発表されています。

では生活する上で不自由を感じる箇所とはどういった箇所でしょうか。
所謂、住宅改修が必要となる所となります。

作り手(施工側)の多くが車椅子の動きを理解しなくて、
障害の状態・程度によって生活スタイルが変動するにも関わらず
マニュアル通り(教科書通り)に、全て同じ様に施工してしまう事が
不自由さの原因になります。
故に最終的に出来上がった箇所は必然と介助が必要不可欠となってくる訳です。

では、在宅での不自由(介助が必要)な箇所とは、
①浴室
②玄関
③トイレ
と某リハビリテーションセンターの統計でも発表されています。

本日、相談に来られた車椅子使用者も出入口・浴室を含めた屋内の段差の問題改善に向けた相談に来られました。

色々とご家族含めた生活面のお話を聞いて行く中で、既に助成金を使用して改修し、使い辛く仕上がった現住まいを改めて費用を掛けて再改修するよりも、別の新居も視野に入れる方が、
トータルコストや車椅子生活面・家族の心理面を考慮した上で的確ではと、
提案させて頂きました。
(ご家族間でも、引っ越しの話は出ていたそうです。)

当事務所では、提携不動産屋もいますので、相談者家族の希望に沿った住まい探しに既に取り掛かってもらっています。良い物件が見つかり相談者のご家族一同が、安心して生活出来ますように。これからも最後までサポートさせて頂きます。

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