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脊髄損傷者・頚髄損傷者の在宅での緊急事態対処法(参考)

本日、施主から一本の電話が、内容は。
「息子が昨日から高熱を出している。」との事での対処法の相談でした。

以前改修工事をさせて頂いた施主宅は息子さんが頚髄損傷者の車椅子使用者であり、
施工前後から、車椅子生活等で色々とアドバイスをさせて頂いており、
その関係で電話を頂きました。

内容確認すると、正しく我々脊髄損傷者・頚髄損傷者特有の症状でした。

そこで今日は、脊髄損傷者・頚髄損傷者の在宅での緊急事態対処法をお知らせしたいと思います。

在宅で生活する、車椅子使用の脊髄損傷者・頚髄損傷者は
合併症に注意が必要となります。
合併症の一つとして「尿路感染症」があります。

腎臓で最終栄養分を吸収された尿は、膀胱に流れ不要として体外に排出されます。
本来であれば、腎臓→膀胱間の尿の流れは一方通行なのですが
「膀胱直腸障害」を併せ持つ、我々脊髄損傷者・頚髄損傷者の
尿の流れは一方通行ではなくなってきます。
と、言う訳で本来体外へ排出される不要な尿が腎臓に逆流する事で
身体が悪寒、高熱(39度近く)の状態に侵されます。

この症状が所謂「尿路感染症」と言われる合併症です。

この合併症はいつ起きるか分からない為日々自己管理が必要となります。

では発症した場合どの様に対処すれば良いか。
私自身の長年の経験に於ける、スムーズな対処法をお話致します。

自分自身で動けない場合は救急車を呼びましょう。
同居のご家族が居る場合はご家族対応にしてもらいましょう。

救急隊・病院連絡時に
「脊髄損傷者(頚髄損傷者)の車椅子使用者です。尿路感染症の疑いが強く
高熱が出ています。」
と親告しましょう。
と同時に、障害者手帳・お薬手帳・受診先の病院の診察券等
を準備しておくとスムーズとなります。

参考にして下さい。

追伸 救急車での搬送時の場合は車椅子を忘れずに。
熱が下がったら、帰れなくなってしまいますよ。(^_^.)

(因みに冒頭施主の息子さんの状態は病院で処置を受け、落ち着かれたそうです。)

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