大掛かりなバリアフリー改修の家 頸髄損傷者が家族で住む家 頸髄を損傷され病院・施設にて訓練を受け、在宅に戻って来ます。 ご両親と同居され、ご両親も車椅子を迎えるにあたって不安の様子です。 道路から奥く敷地があり、車椅子走行が楽になるようにタイル敷きにします。 門扉は車椅子でも開閉が楽な様に引戸タイプにします。 スライド門扉の内側はこんな感じとなります。 アプローチ部分の勾配は、ご本人の車椅子動作負担軽減を目指し 1/18としました。 (基準法では1/12ですが、私は1/15以上を推奨しています) 1/12勾配は自走用車椅子では少々しんどいです。 玄関扉は袖付の2枚引き戸です。 有効開口も十分で車椅子での利用もとても楽です。 四角の枠が車椅子用段差解消機です。 違和感はありませんね。 使用する時はこの様になります。 リモコンにて操作行います。 車椅子専用の部屋に全て集約しました。 身体状況も考慮して温水床暖房のフローリング敷きとしました。 壁と天井は調湿効果のある珪藻土で施します。 全体的に明るい部屋になりました。 出窓にしてさらに陽を取り入れます。 本人用の介護ベットを設置するとこんな感じとなります。 室内の専用の頚損トイレです。 ウレタンのレザー加工仕上げです。 便器から全てオーダー品となり、緊急時の為にコールボタンの準備も万全です。 収納スペースの確保と言う事で室内上部に収納棚を設けました。 この部分に関してはご家族様対応です。 移乗台の下部も有効利用します。 引出の収納も用意しました。 頚損トイレを利用する時にはこの様に車椅子を移乗台につけて乗り移ります。 頚損トイレの横に専用の浴室を設けます。 浴槽・シャワー・水洗・移乗台等 全てに於いて指示通りの寸法です。 頚損トイレと同じく 車椅子をこの様に移乗台につけて乗り移ります。 専用の洗面所です。 同じ場所で3枚引き戸の左を開けると汚物洗い器となります。 進行性疾患と高齢の家族が住む家 頸髄損傷者の簡易電動車椅子使用者がご家族と住む家