住環境事例 頚髄損傷者の一人暮らし 頚髄を損傷され地域で一人暮らしを迎える方の住環境整備となります。 当事務所において住まい探しから、住環境整備、福祉用具、助成金申請とオンリーワンでの対応とさせて頂きました。 提供した住まいはバリアフリー物件で、駅近(4分)・医療施設(3分)・スーパー(3分)と車椅子生活の一人暮らしとしては立地条件としては申し分ない物件です。 まず玄関です。 外部から玄関土間、上がり框と2ヶ所の段差が生じていますが、スロープで解消する事とします。 2段階スロープを設ける事で来客者玄関先対応時、玄関土間部分からバックで室内への入室も可能となります。 玄関土間部分で来客者対応時玄関扉の開閉動作を軽減する事目的として、玄関ドアに細工しました。 動画でご紹介します。 次にバリアフリータイプの浴室になります。 しかしバリアフリーと言えどもこのままの状態では我々車椅子使用者は、使用する事は出来ません。 車椅子から直接乗り移る高床式移乗台を設置する事としました。 浴槽内はご本人の希望通り階段式とします。 水栓部分も切り込みをいれます。 次にトイレになります。 通常のトイレ状況です。 このままの状態では座位バランスに支障がある、頚髄を損傷している対象者は 使用する事は出来ません。又、その上便器・便座の高さも車椅子の高さより 低くなってなっています。その点をどの様に使い易くするかがポイントとなります。 最終的にはこの様になります。 車椅子を移乗台の切り込みに付け、足を投げ出し身体全体を移乗します。 次に足を投げ出した状態にて便座に身体を向きを合わせます。 排泄に時間を要する脊髄損傷者にとって臀部に負担のない仕様にしています。 では、尿破棄のみの場合どうするのか。又車椅子本人以外が使用する場合はどうするのか。 大丈夫ですよ。対策は講じています。 上肢に支障がある頚髄損傷者でも問題無い様ように跳ね上げの移乗台を施しています。 尿破棄も問題無く可能であり、車椅子以外の方も使用可能となります。(実証済) 尿破棄後の尿瓶等洗浄水栓も勿論設置しています 中々オブラートに包みがちな排泄問題。環境整える事で生活の自立は可能となります。 次に洗面所・他になります。 このままの状態では当然車椅子では使用不可能となります。 よってこの様に改修しました。 次に些細な事ではありますが、我々車椅子使用者が在宅で生活する上で、問題となる点が室内移動するこする度に壁等に車椅子をぶつける事が多々あります。 よって壁を傷つける事が多くあります。(車椅子あるあるです) 壁のクロスをのみを傷つけるだけであれば張り替えれば問題ないのですが、その下の石膏ボードを傷つけると退居時に現状復帰として費用がかさみます。 その対策も講じなくてはなりません。 住環境整備が人段落したのちベットも納品、設置となります。 頚髄損傷での一人暮らし。住環境整備の出来具合で自立可能是非の問われます。 車椅子使用者はデザインは去る事ながら機能優先が第一となり、機能が自立に繋がり事となります。 住環境事例(トイレチェアー) 医療ケア児の在宅ケア