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脊髄損傷の車椅子建築士が伝える「バリアフリー住宅の実情」② ~外回り(玄関含)編~


バリアフリー住宅と言えども、玄関アプローチに数段の段差が有り、建物には車椅子での入室不可能となりますよね。
何故なのでしょうか?分かり易くお話致します。

例えとして、まずは大きな画用紙と箱があります。
画用紙を土地。箱を家と見立てましょう。

一般的なお話となりますが、家を建てるには土地が必要となります。
まず画用紙(土地)を購入した後、画用紙(土地)の上に箱(家)を建てます。

画用紙(土地)上の箱(家)以外の部分を外構と呼びます。
外構を工事する場合は箱(家)とは別に費用が生じてしまいます。

家を建てるルールとして建築基準法があり、床高を基本的に地盤面から45cm以上にしなくてはなりません。
皆さんのお住まいも地盤面から45cm以上高くなっていると思います。

バリアフリー住宅とは、箱(家)の内部をバリアフリーにする事でバリアフリー住宅と呼ばれています。

その45cm以上の段差を
①外部アプローチで解消するか。
②上がり框で解消するか。
③外部アプローチ・上がり框の両方で解消するか。
と、なります。
②で対応する場合は玄関扉が地盤面と同じ高さになる為雨水等の室内流入等の問題により、
②は予ほどの対処が必要となって来る為基本的に段差解消は①③の何れかになります。

バリアフリー住宅とは箱(家)の内部の事を指している為に、外構の部分は関係ありません。
故に玄関アプローチに段差と言う、バリアが生じている事となります。

これがバリアフリー住宅の外回りの実情となり、バリアフリー住宅と言えども車椅子使用者が入れない実情となります。

では、外構の外部アプローチをどの様に解消すれば、車椅子使用者が入室出来るのかは、次回にお知らせ致します。

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