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脊髄損傷者の大腸内視鏡検査

下記内容は私個人的な状態・症状です。全ての脊損の方々に対応するとは言えません。
あくまでも参考にして頂ければ幸いです。

私自身、年齢も年齢と言う事もあり、
先日受傷後29年目にして、大腸の内視鏡検査を入院(2泊3日)して初めて行いました。
検査前の事前準備として前日(入院初日)の昼・夜は消化に良い病院食(全粥)となります。
検査当日は勿論絶食で、大腸の中の便を透明にしなくてはいけません。
その為に「経口腸管洗浄剤―モビプレップ」と言う下剤を服用します。


まずモビプレップを1リットル服用し、水を500ml飲用します。
そこで便が透明にならなければ、
再びモビプレップを500ml服用し、水を250ml飲用します。
通常であればここで便が透明となり、検査に移行となるのですが・・・。

我々脊髄を損傷して人達にとって2次障害の1つとして
「膀胱直腸障害」を併発しています。
「膀胱直腸障害」とは、どういう症状なのか。
排泄機能に障害を伴っている訳なのです。
簡単に言うと直腸に障害を負っている為便意が無い状態になります。

故に「モビプレップ」を飲用しても中々全ての便が下りて来なく、又透明にはならない。
このままでは検査に移行出来ない。

そこで全ての便を出し切る次の手段として
「グリセリン浣腸液60ml」を1本使用します。
使用後様子見るも結果便は全て下りて来ず、もう1本追加使用。
暫く様子見るも全て下りて来ず。
少し下りても完全な透明に至らず。

最終手段として「大腸洗浄」所謂「洗腸」を行いました。
ぬるま湯を500ml大腸に入れ、洗います。

しかし、これでも便は完璧な透明とはいかず。
そこで検査前処置を終了し
最終的にはドクター判断とし、検査に向かいました。

内視鏡にて大腸に残った「洗腸」の水等を吸引を行いながら、検査を行いました。
検査時間は20分位だったでしょうか。一応無事に検査終了しました。

前日に入院し、検査当日の朝6:30から下剤を飲用し始め
検査がスタートしたのが15:30(当初13:30の予定)

この間朝から担当してくれた2人の看護師と悪戦苦闘しながら事前準備した
大腸内視鏡検査でした。
対応してくれ、私を励ましてくれた2人の担当看護師には本当に感謝します。
本当に「ありがとうございました。」

脊損患者はご自身の身体の事です。
事前準備は大変な事とは思いますが、健康第1ですから、
何時かは内視鏡検査はしましょう。

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